お客様不在のデザインになっていませんか?目的はなんですか?

こんにちは。
デザイナーの照葉(てりは)です。

デザインのお仕事をしていると、
しばしばクライアントさんと
意見が割れるときがあります。

その理由は様々なんですが、
一番、デザイナー的に言わせていただくと勿体無いです!!!
と思ってしまう事がありまして、

デザイナーという生き物を知ってもらえると、
少しはこの行き違いが減るのかな?
という想いで、少々どきどきですが書きますね。

まず考えて欲しいことがあって、

1.私(デザイナー)のクライアント様は誰でしょう?
ということと、

2.クライアント様は何のために
デザイン依頼をくれたのでしょう?
ということ。

1.私のクライアント様は、みなさんわかりますよね。
依頼者様です。それ以上でも以下でも無い。

では
2.その依頼者様は何のために、
デザイン依頼をしてくれたのか?

多くの場合それは、
依頼者様のさらに先のお客様のためですよね?

図にするとこんな感じ。

デザイン依頼者は、自分の商品を売りたいんです。
でもそれをなぜ売りたいかと言うと、必要とするお客様に届けるため。
つまりは、商品を手にするお客様のためにデザインを必要としています。
これはもれなく全員に当てはまることです。

例えば美容室のロゴは、
髪を切りに来てくれる人が覚えやすくするため。

整体院のチラシは、
腰が痛くて悩んでる人のため。

セラピストのブログヘッダーは、
お客様がセラピストを選びやすくするため。

デザインが写真撮影やファッションコーデとは
ちょっと質が違うのはここじゃ無いかなと思うんです。
完全に自分のために必要とすることは少なくて、対する相手がいる。

で、ここ超重要なんですが、

デザイナーは、
クライアント様の先のお客様まで見越してデザインします。

なんなら
クライアント様の未来も見越してデザインしてます。

なんですが、安く無いお金を払って、
自分のお店のロゴやチラシを作ってもらうとき、
どうしても『(自分が)納得のいくものを作りたい!!』と、
力の入ってしまう方がいます。

わかります!
わかりますよ!

自分のためのデザインでもありますから。

ただですね、、、そうすると何が起こるかというと、
お客様不在のデザインになってしまうんです。。。

要はこの状態。

例えばこちらのサイト、実例出して申し訳ないんですけど、
悪い例としてあげさせていただきますね滝汗

三菱一号館美術館

東京駅にある三菱一号館美術館のHPです。
まず開くのがものすごく重いです。
私はこうなりました↓

開くと最初にこの美術館の歴史を物語るかのような映像が
ほんのわずかですが流れます。
これ、本当に秒数にしたら数秒だけの話なんですけど、
私は中の情報がさっさと見たかったので、若干イラっとしました。

憶測ですけど、こんなにサイト重くしてまで
トップの映像を見せたかったんでしょうね。
歴史のある美術館であることが誇りなのかもしれません。
けどこれって、すごくリスキーなのわかりますよね?

誰が見る、なんのためのサイトかって話なので。
しかも、美術館に何しにくるの?って、
展示物を見にくる人がほとんどですからね。

そういう意味で、
悲しいかな。
お客様不在になってやしませんか?のいい例となってしまっています。。。

このお客様不在の状況は、
皮肉なことに、依頼者が自分の商品に思い入れがあればあるほど、
客観視が難しくなるので起こりがちな現象です。

デザイナーは、お客様から聞いたお話の真意はどこにあるのか、
なんのためのデザインなのか、とても良い意味で一歩引いたところから、
俯瞰的に全体を眺めています。

見た目だけではなくて、
用途・目的・その媒体の先にあるもの。
をれを見越しているんです。

もし、デザイナーに何かを依頼する場合は、
相手のデザイナーにもよりますが、
そう言う意味で頼っていただいても良いのではないかなと思います。

少なくとも、デザラボに所属しているデザイナーは、
言われたものをそのまま作るような人はおりません。
安心してご依頼ください!

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